友人の結婚式のウェルカムボードをジオラマで作ってみた
だいぶ前だけど、結婚式を挙げる友人のためにウェルカムボードを作った。
ウェルカムボードというものに縁がなく、どの結婚式に行ってもなんか入り口に飾ってあるなー、かわいいなー。ぐらいにしか思っていなかった。
この依頼を受けてから急いで調べたが、自分たちのパーティーに来てくれてありがとう、楽しんでね、みたいなことを伝えるものみたいだ。
- オーダー:二人でバイクで出かけたのが思い出
- 色味:白、グリーン系
- あとはバイクの写真と二人のお名前を情報として頂きました。
- 大きさ:自由
- 配置:イーゼルにかけるかテーブルに置くかどっちか。
らへんの項目を聞いておけばウェルカムボードというものは大体できそう。
ウェルカムボードで画像検索すると似顔絵とかが出てくるけどデフォルメ絵を描くのは苦手だし、なんかちょっと小洒落たやつにしたいなあという自分の思いがあった。
考えに考えたすえ、ジオラマつきのボードにしようと決めたのだった。
思い描いているラフを紙に書いて依頼者にこれでよいかの確認をとって、制作を開始する。
とはいえジオラマ初心者なので、まずはボードから作ることにした。
材料
- ベニヤ板(ボード分とジオラマ分)
- フェイク苔シート
- 造花
- アクリル板
- アクリルの4角を留めている木の棒(手頃な棒がひのきしかなかった)
- ジオラマ用の木のスポンジ
- 銅線、ワイヤー(木の幹用)
- 木の幹を塗るためのこげ茶色のプラモ用塗料
- 文字をかくための白いアクリル絵の具
- ジオラマ用の砂(道用)
- ジオラマのバイク
- ジオラマの人形いっぱい
- コピック
- グルーガンとグルー(100均のやつで大丈夫だった)
こんな感じの材料を通販で買いました
ボード部分とジオラマ部分の土台を作る
まずはベニヤ板を購入しA4ぐらいとA4の縦半分ぐらいにホームセンターでカットしてもらう。それぞれにフェイク苔シートをグルーガンで貼る。ちょっと裏まで巻き込むように貼るとベニヤが見えなくなりいい感じ。
アクリル板をカットして、文字を入れる
アクリル板をホームセンターで買うのはいいけどアクリルをカットしてくれるホームセンターを見つけられなくて悲しい。専用のアクリルカッターを買うのもな〜と思い、地道にカッターと定規で切ることに。
何回も切れ目を入れていくときれいに切れた。たしか5mmとか7mmとかのアクリル板だったと思う。
アクリル版に貼る用の文字シールもオーダーメイドで作れる通販サイトもあったのだが、自分の好きなフォントと配置にしたかったので自分で書くことにした。
上記記事にあるCotillion Regularだったと思う。ある程度の太さがあってパッと見てわかりやすいカリグラフィがいいなーと思って探した。あまりにもカリグラフィがきつくて斜めっていると読めなくてつらい。
Photoshopで文字をいい感じに配置したものを紙に印刷して、それをアクリル板の下にひいて、動かないように注意しながら面相筆に白いアクリル絵の具をつけてなぞる。これは全工程の中でもかなり根気がいる作業である。
はみ出してしまった部分は乾いてから鋭利なものでこそげると絵の具が落ちる。あんまやると傷がつくので注意。
アクリル板の四隅の表裏にカッターでカットした木の棒をグルーガンでつける。本当は穴を開けて固定したほうがいいのだろうけどグルーガンで。優秀なグルーガン。
木の棒をつけたアクリル板を苔ボードにグルーガンで固定。固定する苔の箇所にちょっと穴をあけて、木とベニヤを接着するようにした。(直接苔にくっつけるとフワフワしちゃってうまくくっつかなさそうだったため。)
苔ボードをお花で飾る
造花の束のお花のすぐ根元をニッパーでカットしてグルーガンで固定していく。
草の造花も同様にいい感じのところでカットしてグルーガンで固定。
ボリュームのメリハリをつけるとおしゃれっぽくなった。
ジオラマの木を作る
銅線の被膜を破ったものや、ワイヤーをぐるぐる巻きつけて木の幹のベースを作る。
プラモ用の塗料で木の幹の色に塗る。
ジオラマ用のスポンジ粉を木の幹に接着剤でつける。この場合の接着はグルーガンでやるのはよくない。(手が熱いしグルーが糸を引くときれいにできない)
このサイトを見ながら作った。
樹木の作り方 | Dio☆navi 〜艦長TAKAYA 航海日誌〜
ジオラマの人形を塗る
さすがに塗料を一からそろえるのは難しかったのでコピックで塗った。
あまりに小さくて手が震えるが根性で塗る
軍隊のジオラマセットを使ったので全員ヘルメットをかぶっているが塗装でごまかす。
問題なのはウェディング感とバイクの融合である。
そもそもウェディングドレスのジオラマ人形がなかなかない、またバイクのうしろに乗せられるジオラマ人形がなかなかないというピンチに陥るも、なんとか座らせられる女性のジオラマを発見した。
ウェディングドレスはティッシュを小さく切って接着して作成した。風をきる感じを出せただろうか。
バイクにまたがらせることができる新郎っぽい人形というのも難点で本当にこれは苦労して探した。
バイクを塗る
ネイキッドのバイクという点とタンクの色だけでも揃えようと、タンクの色とシルバー系の塗料だけはきちんと購入した。
バイクが小さすぎて手が震える。一生懸命新郎ジオラマをまたがらせていたら一部を破壊してしまった。(申し訳ない)
苔ボード(ジオラマ用)にすべてを配置する
苔ボードで道にしたい部分に接着剤を塗って、ジオラマ用の砂をかけて乾かす。余分な砂は落としておく。
人形と木をグルーガンで配置する。周りの人は祝ってる感をだす。
結婚式会場まで運ぶ
東京で作って新潟まで運ぶ必要があったのであえてボードとジオラマ部分はくっつけずにセパレート状態にしておいた。キャリーケースは振動が不安なので大きめの紙袋に入れて新幹線に持ち込む。
多少ジオラマが配送の衝撃でヨタヨタになるもグルーガンを持って行っていつでも修正できるようにしておいたので安心安全。
すげーアクロバティックなジオラマ人形の扱いに困ったのもいい思い出である。
↑一体何をしているところを想定しているんだろうか。
木のスポンジとジオラマ用の砂と木の棒がけっこう余っているので欲しい人いたらあげます。
使った材料の参考↓
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